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  妊娠10ヶ月  〜 スイカの月 〜 (胎児の重さの目安)
身長 : 約 47 cm → 約 50 cm  体重 : 約 2500 g → 約 3100 g
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  36週目
  2004/05/03 (Mon)
さぁて、いよいよ妊娠10ヶ月だ。ついにここまで来たか・・・。この9ヶ月間、なんの心配もなく順調にきたわけではない。今だって平均より小さめのミニミニあっくんは、体にへその緒を巻き付けている。しかしそれでも毎日元気すぎるほど相方のおなかの中を動き回っているのも事実。今はただただ、母子ともに健康で元気に産まれてきてくれればそれでいいと願うばかりである。

昨日から相方の実家に泊まっていたので、妊娠10ヶ月目は相方と一緒に迎えることができた。0時を過ぎてから2人並んで記念写真を撮る。

私  「さてと、いよいよだね。」
相方 「あ〜、やっぱり産むときは恐いよ〜。鼻からスイカだもん・・・。」
私  「・・・ほら、ミニミニあっくんも小さめだし、気楽にいこうじゃないの。ね。」

初めての体験で鼻からスイカなんだから、恐くて当たり前だ。私だってどうなるのか全く想像もつかない。まぁ実際その時になったら、恐いなんて言っているヒマもないのだろう。

今朝も朝食のあとに相方と散歩に出かけた。ちょっと回り道をしてゆっくり30分ほど、今までで一番長い距離を歩く。

私  「これからは少しづつでも毎日歩いた方がいいんじゃない?」
相方 「そうだよね・・・腰も鍛えなきゃいけないしね。」

今までは無理をしないようにとなるべく家の中にいたが、そろそろ出産に向けて体力作りをしていく必要がある。外の空気を吸うのも気分転換になるだろう。母子手帳を忘れずに持って、ゆっくりでいいから散歩に出るのはよいことだと思う。

散歩から帰って相方がベッドで横になっていたので、久しぶりにおなかに手をあててみた。

相方 「今日はねぇ・・・左側に寄ってるよ。」
私  「ほほ〜っ、ほんとだ。左の方が全然硬いね・・・。」
相方 「おっ、活動開始したな。」
私  「ん〜・・・あっ、すごい動いてるよ。ボコボコ蹴ってる。」
相方 「今ならたぶん服の上からでも動くのがわかるよ。」

そう言われて、仰向けの相方のおなかをじっと見つめる。

私  「・・・おっ、今動いた。・・・あっ、まただ。・・・こりゃすごいなぁ。元気ですねぇ〜。」
相方 「よかった、やっと見てもらえたね。」

不思議な光景だ。相方のおなかが「ぽこっ・・・ぽこっ・・・」という感じで、明らかに波打っている。ちょっとしあわせな気分になる。

もういつ産まれてもおかしくないところまできているのだ。相方の両親には、少しでも変わったことがあれば必ず連絡をくれるようお願いしておいた。
果たしてミニミニあっくんの誕生日はいつになるんだろう・・・。

  2004/05/04 (Tue)
先月相方が検診のついでに産婦人科からもらってきた院内情報紙「CIGONGE NEWS」にも書いてあったように、最近入院案内のパンフレットが新しくなった。こちらもしっかり相方が入手してきたので読んでみると、入院中の生活についてこんな風に書かれていた。

・出産直後より母親としてのトレーニングが始まっています
・当院ではLDRシステムを取り入れています
・出産後は個室で快適にお過ごしいただけます
・できるだけ母乳で育てられるように個別指導致します
・母児の絆を深めるカンガルーケアを行っています
・帝王切開などの手術が行える部屋もございます

LDRシステムとは、Labor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)の頭文字をとったもので、従来のような陣痛室から分娩室への移動をせず、陣痛から出産、産後までを同じ部屋で行うシステムである。ダンナはもちろん、家族みんなが出産に立ち会うことも可能になる。
またカンガルーケアとは、母親が赤ん坊を直接肌に抱いて育てることで、出産直後のへその緒をとったばかりの赤ん坊を母親がじかに抱くことから始まる。母親のおなかの上に乗せられた赤ん坊は自然と泣きやみ、母親の乳首を探り、自ら這い上がって吸い始めるのだそうだ。これはすごい・・・。
問題は相方が入院することになってから産まれるまでの間に、私が相方のもとへ到着できるかということだ。勤務先から産婦人科までは早くて2時間。仕事の引継ぎ時間も考えると3時間はもってほしいところだ。難産にならないようにと願うが、あっという間に産まれてしまってもちょっと困るのだ。

  2004/05/06 (Thu)
5月に入ってから、外出するときは常にカメラセットを持ち歩くことにしている。出産直後の写真を撮るためだ。
カメラセットとは、デジカメ本体に予備バッテリー、予備SDカード、充電器、USBケーブルの5点。もちろん会社に行くときもカバンに入れていく。これで相方が入院することになったとき、いったん家に戻らずに直接行くことができる
あとは着替えを何着か相方の実家に置いておけば大丈夫だろう。

ところでこの前、相方の家族とベビー用品専門店の西松屋に行ってベビーベッドを見たとき、それぞれのサイズをメモしてきた。我々の家ではどれくらいの大きさなら使えるのかを調べておいてほしいと、相方から頼まれていたからだ。
現在我々が住んでいる部屋は2DKであり、2つの部屋はそれぞれ8畳と6畳で、ダイニングを介して移動する間取りになっている。8畳間と6畳間を自由に行き来できるベッドが理想的だ。
西松屋に置かれていたベビーベッドの設置面積は、ほとんどが80cm×120cmだった。前後数cmの違いはあるものの、どうやらこれが現在のベビーベッドの標準サイズらしい。
会社から帰って、とりあえずメジャー片手に部屋を測ってみる。そしてその結果に愕然とした。どちらの部屋も入り口の幅が80cmなのだ。しかも寝室として使っている6畳間には、入り口を入ってすぐのところにタンスが置かれているため、ベビーベッドを回転させながら入れなければならない。部屋を測り始めて2分で標準サイズのものは不可能だと悟った。
相方の話によると、6ヶ月頃までの赤ん坊が対象の小さめサイズがあり、設置面積は68cm×95cmとのこと。しかしこれでもタンスを迂回して寝室に入れるのは難しそうだ。実際に机上で間取りを書いて検証してみた方が良いだろう。
人ひとり通るには何の問題もない場所も、ベビーベッドが相手だとこれほど難しいとは予想していなかった。赤ん坊は小さくても、ベビーベッドは意外に大きいのである。

  2004/05/07 (Fri)
以前から何度か登場している、パパデビューの予定日が私より2週間早い会社の同僚が、ついに5月4日、めでたくパパになった。予定より10日ほど早く産まれたようだ。

同僚 「そりゃもう、大変なゴールデンウィークだったさ。」

4月30日に会社から帰ると彼女の陣痛が始まっていたので、翌日病院へ行って検査を受けるが、途中で陣痛がおさまってしまい一度家に帰されることになる。再び陣痛が始まったのは4日。そのまま入院することになり、20時間ほどで元気な男の子が産まれたとのこと。分娩自体は30分かからなかったらしいが、5日がかりの出産だ。

私  「で・・・どう?かわいい?」
同僚 「かわいいね。なんたって泣き声がいい。それに顔がいい。すべてがいい。うちの子が一番かわいいね。あぁ、とにかくかわいい・・・。」

・・・数週間後の私を見ているようだ。

私の相方は今週も検診だ。前回の検診からもう1週間経つのか・・・なんだか早いなぁ。夕方、相方からの定例報告メールが届く。
今日もミニミニあっくんは元気だった。推定体重も2153gにまで増えたらしい。前回が2047gだから、1週間で100g増えたことになる。このペースだと予定日の31日あたりで2500gだな・・・。
それからGBS検査で再び陽性になったので、エフペニックスカプセル250mgという抗生物質を出されたとのこと。LC1ドリンクを毎日欠かさず飲み続けてはいたが、劇的な効果は得られなかったってことか。
エフペニックスカプセル250mgをWEB上で調べてみると、旭化成のグループ会社が販売しているアモキシシリンというペニシリン系の抗生物質のようだ。ペニシリンの服用はGBSに対する最も一般的な処置である。鉄剤に加えてこの薬も飲むのは仕方ないだろう。ただ人によって目眩や発汗などの症状が出ることもあり、妊娠中の安全性は確立していない。どんな薬でも危険と隣り合わせなのは自覚しておく必要がある。

  2004/05/08 (Sat)
昨夜、うろ覚えだが相方の陣痛が始まって自分があわてる夢を見た気がする。あわてながらも産婦人科に行くと、まだ産まれないと言われて家に帰される。再び陣痛が始まり産婦人科へ行き、また帰される。それを何度も繰り返す夢だったと思う。・・・昨日同僚から聞いた体験談が原因だろう。

さて今夜も相方の実家に泊まることになっている。実家に着いてから、相方のリクエストにお答えして二人で散歩に出かけた。この散歩は毎週の恒例行事になってるな。

私  「はい、じゃぁ腕を大きく振ってぇ〜。笑顔で元気よく〜。」
相方 「その歩き方、怪しいって・・・。」
私  「だらだら歩いても意味がないぞ〜。手足を大きく動かしてぐんぐん歩こう!」
相方 「・・・はいはい。」

散歩から戻って、昨日撮ったエコー写真を見せてもらった。

相方 「やっぱり頭の方は下がってるから、あまりよく映らないんだって。」
私  「そんなに違うものなんだ。」
相方 「でも一度下がってるから、産まれる前の陣痛が短くてすむかもしれないって言われたよ。」
私  「なるほど。」

下がった原因は、おそらく切迫早産と診断される5日前の腹痛だ。相方はその時一度陣痛を経験していることになるな。
というわけで昨日(36週4日)のエコー写真がこちら。

エコー写真 36週4日(2004/05/07) エコー写真 36週4日(2004/05/07) エコー写真 36週4日(2004/05/07)

左の写真はいつもの測定値一覧だ。BPD(頭の横幅)が8.47cm、APTD(おなかの縦幅)が9.72cm、TTD(おなかの横幅)が7.77cm、FL(太ももの骨の長さ)が6.82cm、EFW(推定体重)は2153gだった。今回はすべての値が増加している。

中央の写真は前に一度登場している心拍確認中の写真だ。

相方 「へその緒が巻き付いているから、このときカラードップラーでちゃんと血液が流れてるのを確認してたよ。」

カラードップラーとはエコーの映像上で、手前に向かってくる血液を赤で、奧に離れていく血液を青で色分けしてリアルタイムに表示する検査方法である。これで胎児やへその緒が正常に機能しているかを調べることができる。どうやら巻き付いているへその緒に問題はないようだ。

右の写真は何だろう・・・。

相方 「これはねぇ、ミニミニあっくんの手なんです。グーに握ってるの。」
私  「ははぁ、これはわかる。確かに握りこぶしだね。すごいすごい。」

矢印のカーソルで指されているのが、ミニミニあっくんの手だ。久しぶりによくわかる写真だな。この手に出会えるのももうすぐだ・・・そう思うとなんだかわくわくしてくる。

ところで明日が母の日ということと、毎週実家に行くたびにごちそうになっていることもあって、今夜の夕食は私が作ることにした。社会人なりたての相方の弟も帰ってきていたので5人分を作る。こんなに大量に作るのは久しぶりだったが、非常にいいストレス発散になった。
相方の実家に行くと必ずワインや日本酒をみんなで飲んでいるが、それを見て必ず相方は飲みたそうな顔をする。

私  「飲めば?少しくらい大丈夫だって。うちの母親なんて直前まで飲んでたんだし。」
相方 「じゃぁ匂いだけ・・・。でも飲まない。」

まったく、頑固者だねぇ。
ミニミニあっくんが産まれたら食べようと思っているものもたくさんあるらしい。

私  「一番食べたいのは何なの?」
相方 「もちろんアイスクリーム!それからお酒!飲むぞ〜!それからねぇ・・・」
私  「・・・忘れないように紙に書いておけば?」
相方 「そうだね・・・えーっと、焼肉に天ぷらにケーキバイキング!あとは・・・」

目を輝かせる相方であった・・・。

  2004/05/09 (Sun)
木曜日にベビーベッドが我々の自宅に入るかどうかのチェックをしたが、標準サイズはもちろん、小さめサイズのベッドでも、部屋を移動して使用するのには無理があることがわかった。

縮小図
相方にその経緯を説明するため、あらかじめ測っておいた部屋と家具のサイズをもとに、パソコン上で部屋の縮小図を作って持ってきた。
家具の位置をいろいろと変えて、実際にベッドを移動してみる。

相方 「なるほどね〜。こりゃ毎日移動するのは無理だわ。」
私  「どうしようか、ひとつの部屋に常設するイメージで標準サイズを買おうか?」
相方 「うーん、移動しないなら必ずしも必要じゃないしねぇ。」

そんなわけでとりあえずは布団だけ買って様子をみてみようということになった。床に直接布団を敷いて、ミニミニあっくんを寝かせておくのだ。床に寝かせていると相方が抱くのが大変だったりするのであれば、その時はベッドを買うなりレンタルするなりすればよい。
私同様、相方もここまでベビーベッドが大きいとは思わなかったようだ。


  37週目
  2004/05/10 (Mon)
37週目というのは妊婦にとって大きな区切りの週になる。
相方が22週目に入ったとき、それまで使っていた「流産」という言葉が、産まれても生存できる可能性のある「早産」に変わると書いたが、この37週目からは再びその呼び名が変わるのだ。その名は「正期産」である。
正期産とは妊娠37週0日から41週6日まで、すなわち出産予定日を基準に前3週間、後2週間のことを指す。この5週間に出産することが、胎児にも母胎にも安全で適した期間なのだ。
ちなみに正期産を過ぎた42週0日からを「過期産」といい、胎盤機能が低下するなどの問題が発生するため、陣痛促進剤を使用して陣痛を誘発させる処置をとる。

相方が切迫早産で入院した時には、37週まで来るなんて思わなかった。ウテメリン(子宮収縮抑制剤)から解放されて、今はいつ産まれてもいい状態だ。誕生日は胎児本人が決めること。あとはミニミニあっくんに任せるのみだ。

  2004/05/11 (Tue)
暑い・・・ニュースによると気温が30度を越えているらしい。5月で真夏日とは・・・スーツの上着を放り投げたくなる。

先週の検診で相方が、産婦人科の院内情報誌「CIGONGE NEWS」最新号をもらってきていた。今回の内容は、

・究極の癒しの環境完成! LDRリニューアル
・親子ビクスの開始
・3月外来アンケート結果報告

CIGONGE NEWS
の3点だ。そうだった、前号でLDRの改装を行うって書いてあったっけ・・・。LDRについては「陣痛から出産、産後の回復までをひとつの部屋で行うシステム」としか知らなかった私にとって、この改装内容にはただただ驚かされた。

・シンフォニア社製のBSS(バースサポートシステム)の導入
・視界からの医療器具のさらなる隠蔽
・床、クロスの張り替え
・照明、カーテンの交換

完全な全面リニューアルだ。なかでも目玉はBSSの導入だろう。
 BSS(バースサポートシステム)とは音楽、光、映像などによって呼吸をサポートし、より快適でリラックスできる分娩時間を過ごすシステムで、今回はシンフォニア社のものを採用したと書いてある。
音楽、光、映像って・・・出産ってこんな環境でするものなのだろうか・・・。手術室とまではいかなくても、もっと冷たくて病院的なイメージがあるのだが・・・。

私  「なぁ、ほんとにすごいよこれ。陣痛中、分娩中、誕生後で室内の照明の色が変わるらしいぞ。誕生後なんて部屋中ピンクだよ。」
相方 「モニターにはイルカが泳いでるし・・・」
私  「こりゃミニミニあっくんより、部屋の写真ばっかり撮っちゃうかもしれないな。」
相方 「私のこと忘れて楽しんでそうね・・・。」

まるで海の中にいるような照明で、癒しのBGMを聴き、イルカを見ながらの出産・・・。産まれると部屋中がピンクに染まり、モニターには産まれたばかりの我が子が映しだされる・・・。
我々の親が聞いたら目が点になるに違いない。

  2004/05/12 (Wed)
私は喘息持ちだ。
中学生までは国の公害認定患者でもあった。幼いころはよく夜中に発作を起こし、親の運転する車で近くの病院に運んでもらった。両親には本当に感謝している。今でも梅雨どきなどの季節の変わり目になると軽い発作が起きる。しかし今では自分で発作の程度が把握できるので、ほとんどの場合、薬を飲まずに自力で治せるようになった。

こうやって自分で発作をコントロールできるようになるまで15年ほどかかっている。喘息も人によって症状が異なるが、私の場合は昼間校庭で走り回っていても平気なのに、夜になるとなぜか発作を起こす。
一度発作が起こると息を吸いたくても、肺いっぱいに吸うことができなくなる。まるで肺が豆粒みたいに小さくなってしまった感覚だ。息を吸うのがつらいので、少しだけ吸い込んだ酸素を、できるだけ長く持たそうと努力する。

修学旅行に行くと枕投げの時間は、他の喘息持ちの友達と部屋の外に出ている。一緒にやりたいが、そんなことをしたら最後、朝まで発作で苦しむことになる。

もしミニミニあっくんが喘息と診断されたらどうしようか・・・。この不安は常につきまとっている。あの苦しみを味わせたくはない。しかしもし喘息であったら・・・私の親がしてくれたように、最大限の助けになってあげるしかないのだ。

  2004/05/13 (Thu)
先週に引き続き、昨夜もまた、相方の陣痛が始まる夢を見た。
今回は夜中に相方から電話がかかってきて、

相方 「もうだめ、今すぐ産まれちゃいそう。立ち会いは間に合わないかもしれない。」

と言われるのだ。で、それから急いで着替えたり、タクシーを呼んだりしてあわてるわけである。

自分が寝ているところを起こされる夢は、実際に目が覚めた時に夢と現実の区別がつかない。実際に目が覚めてから何度も携帯の着信履歴を確認してしまった。

  2004/05/14 (Fri)
毎週金曜日は検診の日だ。今日も夕方になって相方からメールが届いた。
どうやらミニミニあっくんが縮んだらしい。推定体重は2141gとのこと。確か前にも推定体重が減ったことがある。今回は、先週の2153gから2141gと12g減っている。12gという値はいつものとおり誤差だろうから、別に減っていること自体に問題はない。問題なのは先週から増えていないことだ。
妊娠10ヶ月目の胎児というのは、体に脂肪が付き始めるので体重が一気に増加する。そのため1週間変わっていないのはちょっと心配だ。まぁ元気に動いているようだし、1週間後の結果がどう出るかだな・・・。
それからGBS対策の薬であるエフペニックスカプセルは今後飲むのをやめ、出産時にも抗生物質の注射や点滴はしないとのこと。理由はGBSが胎児に感染する確率が1万人にひとりということと、抗生物質の使用が乳癌と関係しているかららしい。GBSを減らすために使われる抗生物質が乳癌に関係することは全く知らなかった。WEB上を調べると、確かに抗生物質の服用が増えると乳癌の発現率が上昇するという調査結果が出ている。今後はLC1乳酸菌に期待しよう。

  2004/05/15 (Sat)
出産予定日まであと2週間。週末は相方の実家に泊まりに行く生活を始めて1ヶ月半が過ぎた。今日もワインを1本持って実家を訪ねる。

実家にアボカドがあったので、夕食にアボカドとマグロのサラダを作ることにした。これがワインによく合うのだ。買い出しをかねていつものように相方と散歩に出かける。田植えを終えたばかりの田んぼを眺めながら、途中スーパーに寄って、ゆっくり1時間ほど歩く。のどかでいい時間だ。歩く距離も長くなってきている。

家に戻ってから、昨日撮ったエコー写真(37週4日)を見せてもらう。

エコー写真 37週4日(2004/05/14) エコー写真 37週4日(2004/05/14) エコー写真 37週4日(2004/05/14)

まずはいつもの測定結果から。BPD(頭の横幅)が8.67cm、APTD(おなかの縦幅)が8.31cm、TTD(おなかの横幅)が8.01cm、FL(太ももの骨の長さ)が6.34cm、EFW(推定体重)は2141gとなっている。
なるほど、前回と比べるとBPDとTTDが増えていて、APTDとFLが減っている。特にAPTDの減り方が大きい。9.72cmから8.31cmと1.4cmのダウンだ。ウエストが細くなったってわけか・・・。

私  「増えてるところもあるんだし、気にすることないと思うよ。来週もう一度測って、推定体重が増えていればいいんじゃない?」
相方 「そうだよね。正確な値じゃ無いんだしね。今だって元気に動いてるもん。」

ただでさえ小さめなのに1週間経って体重が増えていないというのは、相方にとって、私が想像するより遥かに不安なことだろう。出産まであとわずかなのだから、できるだけ元気づけてあげたいと思う。

真ん中はどうやらまた性別判定写真のようだ。

相方 「今日も女の子ですよって言われたよ。」
私  「もう何度目だろうな。これで男だったらどうしようか・・・。」
相方 「え〜っ、全然考えてないよ〜。」
私  「名前は陽大(ひなた)で決まってるけどね。」

まぁさすがに女の子だろう。

あとは右側の写真。同じようなエコーがふたつ並んでいる。

相方 「これはねぇ、どっちも同じなんだけど、ミニミニあっくんの横顔が写ってるの。」
私  「ん〜、いまいちよくわからないんだけど・・・。」
相方 「左にあるこの黒い丸の部分が目で、その上にあるのが鼻と口ね。ミニミニあっくんが上を向いて寝てるのを真横から撮った感じだね。」
私  「あ〜なるほど。わかった、わかった。じゃぁこの上にぽこっと出てるのが手じゃない?」
相方 「そうそう。こういう写真って初めてだよね。」

一度見えてしまえば、もうそれは横向きのミニミニあっくん以外のなにものでもない。どちらのエコーも、向かって左側が頭で右側が胴体だ。うんうん、かわいく撮れてるじゃないか。元気に産まれてくるんだぞ。

ところで今日の相方は一日中、鼻水で苦しんでいた。会ってから寝るまでの間に何度も鼻をかんでいる。

私  「ねぇ大丈夫?風邪っぽいの?」
相方 「ううん、そうじゃないの。熱もないし、喉も痛くないんだけど、この時期お父さんがそうなのよ。私もうつったのかなぁ・・・。」
私  「出産の時、鼻水ダラダラ流しながら産むかもしれないね。」
相方 「うわ〜、そんなのイヤだ〜。」
私  「出産中、手を握らないで、鼻をつまんでおいてあげようか?」
相方 「・・・やめなさい。」

まだまだ日によって気温の差が激しい時期だ。風邪をひかないよう注意しなければいけない。


  38週目
  2004/05/17 (Mon)
正期産に入って1週間が過ぎたが、ミニミニあっくんは、まだまだ産まれる気配がないようだ。
一度、切迫早産で入院しているので、どうも早く産まれるんじゃないかと思ってしまうのだが、このことは出産日とあまり関係ないのかもしれない。むしろ小さめのミニミニあっくんのことだから、予定日を過ぎることも大いにありえる。

うーん・・・、正直言って待ち遠しい。早く産まれるだろうと思っていたのもあって、まだ予定日の2週間前だというのに待ちきれなくなっている。
お〜い、いつ出てきてもいいんだからね〜。

  2004/05/18 (Tue)
ミニミニあっくんに会うのが待ちきれなくなって、つい相方にメールを送ってしまう。「変わりはない?」と聞くと、相変わらずおなかの中で暴れているとの返事が来た。どうやら今日は部屋の畳の入替をやっているらしい。その音にミニミニあっくんもびっくりしていることだろう。入れ替えているのは相方の弟の部屋だ。今年社会人になって家を出た彼の部屋を、ミニミニあっくんの寝室に使おうという計画が進行中なのだ。先週は相方の両親が部屋の壁紙を張り替えてくれていた。

相方はミニミニあっくんを産んでからも、1ヶ月ほど実家で過ごすことになっている。私が早く帰れないこともあって、育児生活に慣れるまでの間、少しだけ相方の両親に助けてもらおうというわけだ。育児ノイローゼを防ぐためにもよいことだと思う。
ただ実家の滞在期間が長引くにつれて「孫離れ」が難しくなるのが、ちょっと心配ではあるのだが・・・。それはその時になってから考えよう。

  2004/05/19 (Wed)
何週か前に相方から、自分が編んだミニミニあっくん用のベストを見せてもらったが、そのあとすぐに2着目の作成にとりかかったらしい。楽しく作っているようで何よりだ。
で、この前の週末に相方から、妊娠6ヶ月の始めに買った毛糸を使いきってしまったので、同じものを買ってきてほしいと頼まれた。毛糸を買ってきた時は、まさかそこまで本格的に編むとは思っていなかったので、使いきったことに素直に驚いている。

そこで今日の昼休み、会社近くの手芸屋に行って以前買ったものと同じ毛糸を購入した。
それにしても昼休みに手芸グッズを買うサラリーマンなんていないと思っていたが、店内には私と同じようにスーツを着た男性が何人かいるではないか。みんな頼まれて買っているのだろうか・・・。でもまぁ私も結婚式のウェルカムボードを夢中になって作ってたし、編み物好きの男性は意外に多いのかもしれない・・・。

  2004/05/21 (Fri)
相方の予定日までの検診は今日を入れて残り2回となった。最後に私も一緒に行ったのは12月13日だったから、あれから5ヶ月以上経っていることになる。そう考えるとなんだか無性に、もう1回くらいは検診に行ってみたい気がしてきたので、今日は仕事を午前中で切り上げて、相方の検診について行くことにした。

予約している時間に相方と2人で産婦人科に入る。最近LDR改装時に導入したBSS(バースサポートシステム)のポスターが目に止まった。院内は相変わらずピンクが基調の、明るくて優しい雰囲気で溢れている。しかし5ヶ月前に訪れた時とはひとつ決定的に違う点があった。

産婦人科(待合室)
私  「うわぁ、むちゃくちゃすいてるね〜。ガラガラじゃん。」
相方 「でしょ〜。まぁ今日は特に人が少ないかな。」

待合室には数えるほどしか人がいないのだ。前回私が来たのは土曜日、待合室には妊婦さんの他にも付き添いのダンナと走り回る子供たち、両親などでいっぱいだった。それが今日はとっても静かで平和な光景だ。平日と休日でこんなにも違うのなのか・・・。受付をすませた相方が、そのまま体重や血圧の測定をして戻ってきた。

私 「さてと、とりあえず座って待ちますかね。」

このあとエコー検査や問診に進むのだが、前回はここからが長かったのだ。1時間半ほど待っただろうか。ところが今日は座って5分もしないで相方の名前が呼ばれた。さすがは平日だ。こりゃ出産当日も平日になったほうがゆっくり対応してくれるかもしれない。
相方の名前を呼んだ看護婦さんが私の存在に気づく。

看護婦さん 「エコー見ますね。ご主人様もよかったらどうぞ〜。」
私     「はい、もちろんですっ!」

そのために来たのだ。相方の後ろについて診察室に入る。前回は問診をする部屋にある超音波診察器を使ったが、今回はNST室(ノンストレステスト室)にあるものを使うようだ。日によってエコー写真の種類が違うのはこのためだったのか。
相方がベッドに横になっておなかを出すと、女性の先生がゼリーを塗った超音波発信器(プローベ)をそこに当てる。すぐにモニターにはミニミニあっくんの姿が映し出された。

先生 「ん〜、やっぱり頭が下がってますねぇ、輪郭が見えにくいんでちょっと誤差が出ちゃうかな。」

エコー検査
先生が持っている超音波発信器を見ると、おなかのかなり下の方に当てられている。今ミニミニあっくんの頭はここにあるのか・・・。検診に立ち会うと、エコー写真だけではわからないことも知ることができる。
いつものようにBPD(頭の横幅)、APTD(おなかの縦幅)、TTD(おなかの横幅)、FL(太ももの骨の長さ)と長さを測っていく。その都度先生は、

先生 「これがおなかの断面ですよ〜、大きくなってきましたね〜。」
先生 「これが足の骨ですよ〜、太くてしっかりしてますね〜。」

などと説明しながら進めてくれる。私がいるからというわけではなく、毎回こうしてくれているそうだ。

先生 「で、今日の推定体重は・・・2440gですね。」
私  「おっ、増えた、増えた。」

思わず言ってしまった。前回と前々回の推定体重が変わっていなかったのでちょっと心配していたのだ。相方もほっとしていることだろう。よかったよかった。

先生 「小さめって言われてるかもしれませんけど順調ですよ〜。2500gは目前ですね。もういつ産まれても心配ありません。それに頭の大きさ(BPD)が測りにくいから、出てきたら実は大きくてびっくりするかもしれませんね〜。」

ついに2500gか・・・。しかも実際はもっと大きいかもしれないのだ。目指せ1000gと言っていた頃が懐かしいな・・・。

一通り測定が終わると次はへその緒のチェックをする。やはり首に巻き付いてはいるが、首を流れる血液をカラードップラーで確認して、きつく巻かれてはいないことを説明してくれた。私も赤と青で色分けされた血液の流れを見ることができた。診察中もちゃんと脈が測れないくらい元気に動いているので、さしあたって心配はないだろう。

他にもいろいろとシャッターチャンスを探しながら診察をしてくれていた。今回はミニミニあっくんのお尻のラインや、腎臓の映っている写真をいただいた。見えにくいのでプリントはしなかったものの、ミニミニあっくんの横顔や、ふたつ並んだ足の裏なども見ることができた。

わずが5分程度の時間であったが、ひとつひとつ丁寧に説明しながら進めてくれる診察には大満足だ。ミニミニあっくんが小さめなことや、へその緒が巻き付いていることに対する心配を一掃してくれるような詳しい説明で、非常に好感が持てた。出産を目前に控えてこの産婦人科に対する信頼感が上がったことは間違いない。

エコー診察が終わると、相方はNST(ノンストレステスト)を受けることになっていた。私は待合室で待機だ。産まれたばかりの赤ん坊を抱いた女性がダンナと楽しそうに話している。私も近々ああなると思うと無意識に顔がほころんでしまう
20分ほどしてNSTを終えた相方が戻ってきたので、今度は一緒に問診を受けに行く。本当に平日は待ち時間が少なくてスムーズに進む。
相方の子宮口の検査を終えた先生から説明があった。

先生 「子宮口は先週と変わらず1cmくらい開いてるけど、まだまだ硬いね。たぶんすぐには産まれないでしょう。来週また来てくださいね〜。」

産婦人科(天井)
そうですか・・・まだ産まれませんか・・・。もう待ちきれないんですが・・・。
まぁいつ出てくるかはミニミニあっくんが決めることなので、あとは待つしかない。

会計を済ませて産婦人科を出たのが4時半。まだ1時間しか経っていないのか・・・平日ってのはなんて素晴らしいんだろう。でもそれだけ休日にしか来られない妊婦が多いとも言えるのだ。

普段は検診の送り迎えを相方のお父さんがしてくれているが、今日は天気もいいので、散歩をかねて家まで歩いて帰ることにした。途中回り道をしたりして、ゆっくり40分くらい歩く。週末にしか会えない我々にとって、この毎週の散歩はとっても良いコミュニケーションの時間になっている。相方の両親が寝てからも、どちらかが眠くなるまでリビングでしゃべることにしている。
次の週末も同じように散歩をしているのだろうか・・・。

  2004/05/22 (Sat)
昨日の検診で撮ってもらったエコー写真を見てみる。週数は38週4日だ。

エコー写真 38週4日(2004/05/21) エコー写真 38週4日(2004/05/21) エコー写真 38週4日(2004/05/21)

左側は昨日の測定結果。EFW(推定体重)が2440gになっている。あくまで推定ではあるが、産まれても本当に安心できる体重まで育ったと言えるのではないだろうか。
推定体重の基準となる各値は、BPD(頭の横幅)が9.01cm、APTD(おなかの縦幅)が8.99cm、TTD(おなかの横幅)が8.88cm、FL(太ももの骨の長さ)が6.07cmだ。
・・・ん?・・・あ・・・。あぁ、また縮んでるよ・・・。FL(太ももの骨の長さ)が先週に引き続き、2週連続でダウンしている。2週間前の6.82cmから、先週は6.34cm、そして昨日は6.07cmになってしまった。

相方 「あう〜、ミニミニあっくんがどんどん短足になっていくよ〜。」
私  「おかしいなぁ・・・俺の子なのに足が短いとは・・・。」
相方 「・・・遺伝じゃしかたないねぇ。」

・・・失礼な。

中央の写真は、ミニミニあっくんのおなかの断面だ。エコー中央上部にある小さな丸が背骨で、その両側にぼんやり白く映っているのが腎臓だそうだ。こういう1枚も、ただ写真だけ見るとわかりづらいが、実際に説明を聞きながらだとよくわかる。
右側の写真では横から見たミニミニあっくんのお尻の形が映っている。右上から中央に向かって尾てい骨がのびていて、そこから左下に向かって丸いお尻のラインが見える。これも写真だけでは感動も半減していただろう。

さて、今日も相方と2人でみんなの夕飯を作ることにした。いつも私の分まで作ってもらって、食べているだけでは申し訳ない。料理は私のストレス発散にもなるし、お母さんも休めるし、一石二鳥なのだ。
今夜は一人暮らしを始めた相方の弟が帰ってきていたので、ワインのあと、相方の出産前祝いと理由をつけて日本酒を開ける。

相方 「主役が飲めないってどういうことよ・・・。」

冷ややかな目を向ける相方であった。

  2004/05/23 (Sun)
金曜日から相方の実家に2泊してしまった。朝起きるとベッドの中の相方が言う。

相方 「おっ、ミニミニあっくんも起きてるみたい。」
私もおなかに向かって話しかける。

私 「お〜い、もう出てきていいんだぞ〜。」

うーん・・・今週も産まれないのかなぁ・・・。


  39週目
  2004/05/24 (Mon)
妊娠10ヶ月もとうとう最後の週となった。予定日まで1週間だ。来週の今頃、私は父親になっているかもしれないのだ。しかし今の時点では、その状況を全く想像できないでいる。父親になるってのはどんな気分なのだろう・・・。
まぁ金曜日に同行した検診や、昨日の相方の様子を見てると予定日を過ぎるかもしれないが・・・。長い1週間になりそうだ。

  2004/05/25 (Tue)
いい天気だ。昼過ぎに相方からメールが届いた。
今日はおなかがよく張るので、だんだん出産が近づいてきてるのかもしれないとのこと。でもまだ来なくて大丈夫と書いてある。

つ、ついに来たか!?
おぉ・・・最近あまりおなかが張らないと言っていたのに・・・。これは大きな変化だぞ。一気に期待が高まり、自分の心拍が速まるのがわかる。
それなのにまだ来なくていいなんて・・・。このワクワクドキドキ感をどうしたらいいのだろう・・・。

編んでいたミニミニあっくんの手袋も完成したそうだ。カーディガンに加えて手袋も編んでいたのか。ひとまず編み物は中断して、出産の最終準備にとりかかりなさいと言いたいところだが・・・。きっと不安にならないためにやっているのもあるのだろう。

とにかく私は、いつでも相方のもとへ向かえるような体制にしておく必要があるな。

  2004/05/26 (Wed)
昨日はあのメール以外で相方と連絡をとっていなかったので、今日も昼休みにメールで状況を聞いてみた。答えを期待して待っていると、3時過ぎになってようやく返事が届く。
今日は昨日のようなおなかの張りがなくなってしまったので、朝から雑巾掛けしたりして、がんがん動いてるとのこと。
・・・おなかの張りは一時的なものだったようだ。しかしごく近いうちに、再び張る時が来るだろう。

今日は私の母親からも相方の調子はどうかという内容のメールが来たので、本人もおなかの子も元気だと返しておいた。

予定日まであと5日。いよいよカウントダウンの時だ。
みんながミニミニあっくんの誕生を待っている

  2004/05/27 (Thu)
どうもミニミニあっくんのことを考えると、いてもたってもいられなくなってしまう。結局今日も相方にメールを出してしまった。返事が来たのは昼休みが終わったころだ。
ミニミニあっくんは元気に動いているとのこと。おなかの中でいつの間にか向きを変えたらしく、今まで右腹を蹴られていたのが、今日は左腹を蹴られているらしい。午後はまた部屋の掃除をするそうだ。

相変わらず元気そうでひとまず安心した。ミニミニあっくんが向きを変えたのはおもしろい。ここ何週間かは、ミニミニあっくんは相方のおなかの左側を背にしていたようで、相方はいつも右側ばかり蹴られて痛いと言っていたのだ。一昨日のおなかの張りに続いて、これもまたひとつ大きな変化と言えるのだろうか。

・・・・・・さてさて。

そんな状態で、今日ももう一頑張り仕事していこうかと思っていた21時45分。私の携帯にメールが届いた。差出人は・・・相方からだ。

・・・もしや・・・。
できるだけ落ち着いて読み始める・・・。

おしるしがあったよ。』

来た・・・ついに来た!
一気に鼓動が激しくなる。メールによると、産婦人科からは陣痛間隔が10分になったら来なさいと言われたらしい。今はまだ30分間隔くらいだそうだ。こりゃ仕事なんてしてる場合じゃないぞ。
えーっと、とりあえず会社を出なければ・・・。この時間なら電車で相方のもとに行くことが可能だ。
5分でまわりの同僚に引き継ぎを済ませ、まずは相方に電話をする。できるだけ冷静に・・・。

私  「どんな感じ?」
相方 「ん〜、すぐに産まれるってわけじゃないみたいだけど、逆にいつ産まれるかもわからないよねぇ。」
私  「わかった。今から家に帰ってると電車がないから、直接そっちに行く。」
相方 「うん。ありがとう。」

速足で駅に向かい、ホームに来ていた電車に飛び乗る。このまま行けば0時前には相方の実家に着けるだろう。
電車に乗っている間に、メールで私の親にも現状を知らせておく。

なんだかいつもより電車のスピードが遅く感じてイライラするな・・・。さてと、いよいよクライマックスの時が来たぞ。長い1日になりそうだ。落ち着け、落ち着けよ

電車を3本乗り継いで、相方の実家の最寄り駅に着いたのが23時35分。駅を出るとお義母さんが車で迎えに来てくれていた。スーツを着て相方の実家に行くのは、両親に結婚の許可をもらいに行った時以来だな・・・。まぁ今回もそれだけ大イベントだって事だ。

5分ほどで実家に到着。家のドアを開けるとそこにはお義父さんと並んで、笑顔で立っている相方の姿があった。
テレビドラマにあるような陣痛で苦しんでいる姿を想像していたので、普段と変わらない元気そうな相方を見て、なんだか拍子抜けしてしまった。

私  「ねぇ、大丈夫なの?」
相方 「うーん、まだ陣痛もそんなに痛くないしね。今は15分おきくらいに陣痛が来てるかな。」

15分って・・・動いてていいのか?
なんだかもうすぐ産まれるっていうのに、相方自身は全く緊迫感が無いように見える。お義母さんも普通にニコニコしている。私とお義父さんだけが勝手にあたふたしているようだ。
相方は私の夕飯をつまんだ後、余裕の表情でケーキまで食べた

相方 「あ〜、美味しかった。」
私  「なんだか拍子抜けするなぁ、もっとドラマチックな展開はないの?」
相方 「そんなこと言っても陣痛が無い時は、いたって健康なんだからしょうがないじゃ〜ん。」
私  「ミニミニあっくんが下がってきてる感じはするの?」
相方 「うん、それはする。立って足元を見下ろした時の視界が明らかに変わってるよ。」

そんなことを言いながらも15分に1度くらいの間隔で陣痛が来る。陣痛は30秒くらいで治まるので、その間だけ相方はちょっと黙って耐えることになる。
陣痛というものはしばらく痛みが続くのかと思っていたのだが、痛くなり始めて30〜60秒ほどで治まるらしい。

私  「陣痛の時は痛いの?」
相方 「うん、痛いよ。腰の下あたりがずーんとなって、う〜ってなる感じ。」

それでも見た感じは、それほど痛がっていない。

相方 「だってこれからもっと凄いのが来るんだから、今から痛がっててもねぇ・・・。まだまだよ。」

なんだかすごく頼もしい。我慢しすぎて、気がついたら頭が出てるなんて事はないだろうね・・・。

陣痛が来るたびに相方がその時刻をメモしていく。陣痛の間隔を調べるためで、夕方頃から記録が始まっている。

 17:20
 18:35
 18:55
 20:00
 20:25
 21:00
 21:40
 22:20
 22:35
 22:50
 23:08
 23:26
 23:40
 23:55

途中から私が代わって記録していくことにした。日付も5月28日に変わる。

 0:14
 0:31
 0:40
 0:45
 0:55

私  「だんだん短くなってきてるね。そろそろ10分間隔だよ。」
相方 「次の陣痛が10分以内に来たら電話してみるね。」

痛みは少しづつ強くなってきているようだが、まだまだ耐えられるらしく元気そうだ。相方の話によると、昼過ぎに私にメールを送ったあとあたりから、なんだかおなかの様子がおかしいと感じてきたとのこと。

相方 「あ〜、来る来る・・・ん〜・・・」

 1:04

再び陣痛。前回から9分後だ。相方はスタスタと電話の前まで行き、産婦人科へかけ始めた。・・・しばらく話して電話を切る。

私  「よし、行こう。」
相方 「なんかねぇ・・・産婦人科まで車で5分って言ったら、近いから陣痛が7〜8分になったら来てねって言われたんだけど・・・。」
私  「なんだと〜っ、じゃぁとりあえずもうベッドで横になってなさい。」
相方 「そうするわ・・・。」

そんな余裕に構えていていいのだろうか・・・。まぁ向こうはプロだし、冷静に判断してるわけだから大丈夫なんだろうけど・・・。
ちょうどよい機会なので、ベッドで横になってる相方に

・もし帝王切開になっても産む
・母子が危険になったら母親の命を優先する

の2点を確認しておく。相方も了承してくれた。その間も徐々に陣痛の間隔は短くなっていく。

 1:09
 1:11
 1:16

私  「もう我慢できん。行くぞ。」
相方 「わかった、わかった。電話するから待っててね〜。」

産婦人科(夜)
相方が産婦人科に電話をしている間、私は相方の両親を呼びに行く。用意してあった入院用の荷物を持って、みんなで車に乗り込む。相方は車の中でも陣痛が来ているが、まだ耐えられる痛さのようだ。

5分で産婦人科に到着、夜間入口から中に入る。昼間とは打って変わって、院内はシンと静まりかえっている。
壁の時計は1時30分をまわっていた・・・。

さぁ、いよいよクライマックスだ。ほんの4時間前はこんな展開になるなんて全く思っていなかった。予定日を過ぎるだろうとまで思っていた。それがもうすぐミニミニあっくんに会えるのだ。

頑張れよ、相方!


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LastUpdate 2004/07/21