親バカ年賀状2005 |
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私が初めてパソコンで年賀状を作ったのは1990年の午年だった。文字を入力する画面上に直接絵が描けるという、当時では画期的なワープロソフト「P1.EXE」で家族用の年賀状を作り、ドットインパクトプリンタで数百枚を刷った。自分の作品を多くの人に見てもらえる感覚が嬉しかったのを覚えている。中学1年生の時だ。
それ以降も使うソフトは変われど、一度も既製のデザインは使わず、毎年オリジナルの年賀状を作っている。
そして今年も年賀状製作の季節がやってきた。今回のメインは何といっても・・・陽香だ。
私のまわりにも徐々に子供のいる友人が増えてきている。おそらくみんなも、何かしら我が子の写真を載せてくるだろう。
最も多いのは印刷業者に依頼して作るタイプだ。ハガキの上半分が写真でもう半分が文面であったり、枠で切り抜かれた写真をいくつか配置したものもある。また年賀状作成ソフトを使って自分で印刷してくる人もいるだろう。
それらを越える、インパクトある年賀状にするにはどうしたらよいか・・・。
まず、コメントは宛名面側に書くことにして、文面側は全面に写真を印刷することにした。この方が既存のデザインに比べてパッと見た時のインパクトが強い。
問題はどんな写真を使うかだ。
陽香が入るのは当然として、我々二人も入る必要があるのかどうか・・・。
大人と子供が同時に入る写真というのは意外に難しい。普通に並んで撮ると身長差がありすぎて、間の抜けた写真になってしまう。子供が赤ん坊であっても同じだ。大人が写るように撮れば、赤ん坊は自然と小さくなってしまう。
そもそもハガキという小さなスペースに、複数の人が入るだけでメインである陽香の印象は薄れていく。
やはり写るのは陽香ひとりがいいだろう。
次に陽香にどんな衣装を着せるかなんだが・・・。
これはほとんど悩むことなく決まった。
陽香ひとりでインパクトのある写真・・・。来年は2005年の酉年・・・。我々の親バカっぷりをいかんなく発揮できる衣装と言えば、そう・・・。
「着ぐるみ(ニワトリ)」
これしかない。これしかないのである。
ハガキ一面に印刷された陽香のニワトリ姿を想像する・・・。完璧だ。他には何もいらない。
早速、着ぐるみを売っている店をWEBで検索してみる。その結果、とっても身近なところで扱っていることが判明する・・・。「ベネッセショッピングパーク」だ。
まさかこんなものまで売っているとは・・・さすがはベネッセ。しかもこのニワトリ、結構かわいいじゃないか。値段も2980円と一発ネタで使っても許せる絶妙な価格設定だ。
数日後、わが家にかわいいニワトリの衣装が届いた。
相方との話し合いで、陽香の最も機嫌がいい午前中に撮影会をすることにした。
・・・とある休日の午前中。窓からは暖かい陽の光が射し込んでいる。陽香も朝からご機嫌だ。
早速、陽香をニワトリに変身させる。この着ぐるみ、素材がフリースなので普段の外出で着ても暖かくて良さそうだ。
相方 「・・・え〜っ、恥ずかしいよ〜。」
確かに外で着てたらかなり注目されるだろうな・・・。
ニワトリになった陽香をソファーの上に座らせる。まだ一人で完全に座ることができないので、倒れないよう両サイドをクッションで固定した。
いよいよ撮影だ。
私 「は〜い、陽香〜。はらほれひ〜っ!」
陽香 (・・・にかぁ〜)
・・・すばらしい。さすが産まれてから毎月500枚以上も撮られているだけのことはある。カメラを向けるとちゃんと笑顔で止まってくれる。赤ん坊だというのに、被写体ブレになる可能性はかなり低い。
20枚ほど撮って、無事に撮影会は終了した。
ここまでくればあとは早い。最も良く写っている写真を選び、Photoshopで年賀状に仕上げていく。
まず写真自体をフリースの暖かさが出るように、若干暖色系に調整する。座らせたソファーの色が良かったので、陽香の周りは無理に加工はせず、写っているままの状態で使うことにした。しかし陽香をハガキの中央に配置すると、両サイドのクッションが若干目立ってしまう。そこでソファーと似た色で油絵調の模様を作り、ハガキの周囲に向かって自然にぼかして溶け込ませた。
次は文字を入れていく。陽香が語りかけているように「あけましておめでとうございます。」の文字はすべてひらがなで書き、ポップなフォントを使った。写真のインパクトが消えないよう、文字の色はごくシンプルに、白の縁取りと影だけを入れた。
住所と名前も同様のフォントで作成し、ハガキの左下に配置する。
さて、ここで改めて全体を眺めてみると、陽香の足元あたりに小さく家族の写真を入れてもよい気がしてきた。ただし3人でも間が抜けない構図であることが条件だ。
写真のサイズ自体がかなり小さくなるため、いろいろと考えた結果、陽香を真ん中にして3人でうつ伏せになり、顔を寄せ合った構図で撮ることに決めた。こうすることで体が省略され、顔が大きく写り、結果的に楽しい写真となった。これを住所の横にバランス良く配置する。
最後に全体のカラーバランス、コントラスト等を調節して完成だ。
ところで今年から年賀ハガキの種類に光沢紙が加わった。写真印刷用に最適化されていて、従来のものと比べ遥かに良質な印刷結果が得られる。これなら印刷業者のプリント品質にも迫ることができる。
しかし1枚の値段が65円と、なんと通常の年賀ハガキより15円も高いのだ。ただしそれだけの価値は十分にある。悩んでいる余地などない。ためらう事なくすべて光沢紙を購入した。
今年の購入枚数は170枚。新しく買い替えたばかりのインクジェットプリンタで一気に印刷する。きれいな仕上がりだ。
色数は少ないがインパクトの強い、親バカっぷりが大いに反映された、自分でもお気に入りの年賀状が完成した。誰もが見た瞬間、陽香の笑顔に引き込まれるに違いない。
事実、後日かなりの方から好評をいただいた。相方も近所のママ友達から「手作りであそこまでできるのか」と感心されたそうだ。
さてさて次回は戌年・・・。どんな年賀状にしようかな・・・。
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