ウェルカムボード |

式の十ヶ月ほど前、ユザワヤへウェディングベアーのキットを買いに行ったときのことです。同じフロアーに刺繍コーナーがありました。そこに飾られている様々な刺繍を、何気なく眺めながら歩いると、ふと私の目に留まるものがありました。ドット絵、美しい色、デジタル的なのにとっても暖かみのある作品達。それがクロスステッチでした。クロスステッチとは、2mm前後の間隔で均等に穴の空いている生地上を、基本的にはひとマスにひとつの×印(クロス)を縫っていって、絵や模様を作っていく刺繍です。クロスステッチに関しては多くのページがありますのでそちらを読まれるとよいかと思います。すばらしい作品に感動を覚えます。まぁとにかく私はそれらを目の前にしてこう言ったのでした。
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| 私 | 「これはすばらしい!これでウェルカムボードを作りたいっ!」 |
| 相方 | 「クロスステッチって大変よぉ〜。」 |
| 私 | 「作りたいっ!」 |
もうその日から私の頭の中はクロスステッチでいっぱいです。とりあえずラフスケッチを何パターンか考えました。学生時代から二人がやっていた楽器を入れて、二人の名前を入れて、それから結婚式が終わってからも家の玄関に飾っておけるように、言葉は「Happy Wedding」ではなく「WELCOME」にして・・・。

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相方に最も気に入ったラフスケッチを選んでもらい、それをパソコン上に起こしていきます。最終的なサイズは 30cm×30cm で、マス目の数は 155×155 ピクセルです。ですがまずは 300 ピクセル四方くらいで作成し、それを実際の生地上でのピクセルサイズに落としていきました。このあたりまでの作業は Photoshop で行っていたのですが、ここから先はアイコン作成ツールのような、ピクセル単位の編集に優れたツールを使った方が速いかもしれないとふと思ったんです。さらにはクロスステッチ用のデザインツールってあるんじゃないの?なんて思ったわけで、とりあえず調べてみました。
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そしたらありました、クロスステッチ専用のデザインツールが。「KG-Chart for Cross Stitch」というツールです。いやぁこのツールは本当にすばらしいです。糸のクロスが実際に表示されるリアルビューモードや、各色の記号表示による印刷、バックステッチ描画、そして高解像度画像からのダウンコンバートなど、感動的な機能が揃っています。私が使っていた頃(2001年9月頃)は、まだまだバグも多くてクセがありましたが、結構バージョンアップが行われているようなので、現在ではさらに安定し、機能も強化されていると思います。
このすばらしいツールによって最終的な図案が完成しました。クロスステッチに初めて出会ってからここまで約一ヶ月。式まで残り六ヶ月。これだけ時間があれば余裕をもってできそうです。早速ユザワヤで生地と糸を買ってきました。あとはひたすら縫って縫って縫って・・・縫って縫って縫って・・・縫って縫って縫って・・・。縫って縫って縫って・・・。
・・・・・終わらねぇ〜〜〜〜〜っ!
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クロスステッチ、あなどれません。相方と交代で自宅に持ち帰っては縫っていたのですが、これが思ったほど進まない。着実に縫ってはいるんだけど先が見えない。糸は絡むし、縫う場所は間違うしでもう必死でした。結局完成したのは式の二週間前。ふぅ、危なかった・・・。

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式当日は、披露宴会場の入り口に飾ってもらいました。暖かい手作り感が出ていて、お客さんの評判もとっても良かったです。近づいて真剣に縫い方を見てくれている方もいました。苦労して作った甲斐がありました。現在は額縁に入れて玄関に飾り、手縫いの「WELCOME」で暖かくお客さんを迎えてくれています。
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